VBAC(帝王切開後の経膣分娩)失敗で子宮破裂、胎児仮死を経験した記録です。赤ちゃんは心拍低下〜産声をすぐに上げなかったためNICUへ、私は血圧低下でヘロヘロ
5.手術
一刻を争う状態だったらしく、看護師さんたちも半ばパニック状態。 血圧計がうまく腕に巻けなくて、3回ぐらいやり直してた。 最初「血圧測れません!」なんて言ってたけど、それじゃあ意識保ってられないんじゃないかなぁ? と思ったら、やっぱり看護師さん、慌ててたのね。ちゃんと測れた。 思えば、激痛のさなかも案外冷静に状況を見ていた私。これも自己防衛本能だったのかも。
あ〜、もう早く麻酔して! 「じゃあ、麻酔するから、大変だけど横を向いて丸くなって」と言われ、看護師さんに手伝ってもらいながら頑張って丸くなる。 違う種類の薬だったのか、3回刺される。
だから、もう麻酔はこりごり。 臓器提供や献血ならしてもいいけど、骨髄バンクはよっぽどのことでもなきゃイヤだ、なんて思ってる(まぁ、あれは全身麻酔らしいけどね)。 できるなら経膣分娩で、と考えた一因。 だけど、今回はとにかく痛かったから、麻酔を耐えることなんて、なんてことなかった。 3回目の薬を入れられると、麻酔が効き始めて痛みがだんだん引いていく。
手術の可能性もあるから、陣痛が来たら食事はしないで、と前から言われてたけど、水分はいいって言うからペットボトルの紅茶を飲んでたのが悪かったみたい。 「吐きそう・・・」とは言ったものの、間に合わず手術台でゲロ(^^;) 顔と髪の毛にかかっちゃったよ。 こういうことがあるから、手術前は絶飲食なんだな〜と実感。 あ〜、手術後は数日間シャワー浴びられないから、この髪の毛どうしよう、なんてことも考えてた気がする(^^;)
おなかを切られ、子宮を切られ、赤ちゃんを出す。 手術決定からそこまでは主観的には結構長く感じてはいたけれど、反面、冷静に見ていたもう1人の自分もいて、確かにものすごく早かった。 本当に超緊急手術。 「押して!」と先生が言って、看護師さんが私のおなかの上の方をギュウ〜っと押す。結構つらいけどあともう少し!
産声が聞こえない。 「先生、泣きません!」なんて看護師さんが言ってる。 ぱんぱんという音が聞こえたけど、あれは叩いてたのかな。 少ししてから、小さな声だったけど泣き声が聞こえてきて、とりあえずホッとした。 赤ちゃんもほんの少しの間だったけれど見せてもらえた。 赤ちゃんは、車で10分ほどのところにある、NICUのある市立病院に搬送されることに。 触れなかったのがちょっと残念。 ちょっと泣いたからきっと大丈夫、とは思うものの、ものすごく心配。
いつの間にか、呼ばれた他の病院の先生も来てくれてて、一緒におなかで何かやっている。 血圧が下がっていて、大きな声で「分かる?」と何度も訊かれた。 結局、上が60、下が30ぐらいで、出血量は1200超ぐらいだったみたい。
先生は、ここの病院の先生と、近くの評判のいい産婦人科の先生と、市立総合病院の産婦人科長の3人が私の処置にあたってくれた。 市立病院から来てくれたらしい看護師さんも1人いた。 部分麻酔だから意識はバッチリ。 前回の帝王切開は予定手術だったから、雰囲気ものんびりで、やっぱり他に2人の先生が来てくれたんだけど、会話の内容も世間話。 今回はちょっと世間話もしてたけど、「こういうことがあるとVBAC考えちゃうよな〜」とか、ここまでに至った経過とかが話題の中心。
丁寧にやってるなぁという印象。 最後はもう1人の先生と 複数の先生で確認してくれてちょっと安心。
終わったぁ〜と実感。 ストレッチャーに移され、服を着せられ病室へ。 手術室のすぐ前は新生児室。 ちょうど出産ラッシュで13〜4人の赤ちゃんがいた(私の退院の日はたった2人。この差がすごい!)し、夜だったからか、新生児室の前にはギャラリーがズラリ。
隣のベッドは検診の人が使うぐらいで、手術が重なりでもしなきゃ、基本的に同室者はなし。 ベッドでもいろいろされてた気がするけど、あんまり覚えてないなぁ。 気がついたら、点滴に導尿に足ポンプに血圧計と、まさに拘束姿だった(笑)。 |
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